Dans un "musée" du café
鮮烈な月の下でまろやかな地雷が熟れて滴る果汁にて名前を記す。レセプションの道化には顔が無く、僕には姿形そして色、音、すべてが無い。
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亜熱帯植物群を妊娠した博物館の夭折の画家、の剥製。貝殻。浜木綿の花。の、繊維。美しい尾。魚と魚とそれから魚。円筒に孤立する魚、Betta
splendens の鱗。
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鼓膜に銀色の糸で丁寧に縫い付けられ続けるメロディにリズムを取る鶺鴒の嘴。静寂という至高、其れを聴く小さな音楽会、の左端の席。
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乳母車を押す婦人の押す乳母車に微睡むという夢想。私生児の僕は青褪めた無色だからゴヤ的に踊る。僕は未だ破壊ではなく裂傷の産物であるからクレオール語で母性に甘えていたい詩人であろうか。
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Jellyfishでも食しながら恋人を待とうかという午後7時。光源をスプーンでなぞる。スプーンに光を与えているのはけれどネオンという極彩色の太陽。三番街のカフェ、やはり左端の席にて。
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鮮やかな衣装を纏ったマネキンたちがせわしなく行き交い破裂しながら長い長い孤独の投影となる。賑やかな街に僕は無色透明で浮遊する。時折飛ぶ意識。その刹那僕は不在でテーブルには開かれたままの心臓という文庫本。
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窓の外をゆく獏の巻いているストール。其のゆるやかな布、のグラデイション。網膜が憩うままに、昨日見たグラジオラスのようなオレンジ。夏は終わり続けている。Corvusよ、優しい嘘を僕に。
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絶対的な女性の亜流としての男としての淡い現象としての自画像をメインディッシュの大皿の上で燃やす。午後7時と36秒。
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シガレットがチョコレイトであるように政治家はすべからく幼児なのだろう。哲学書は絵本でニーチェは童話作家であるように、詩は詩であろう。
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やはり僕は嫌われているなという自惚れ。彼女は魚を捌く様に僕を愛するから背中に左手で持つフォークが刺さっている。けれども頚動脈に走った右手の為のナイフはもう過去の事象である。傷痕に触れる。
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秋には両親に見える。夜。天体望遠鏡のレンズ越しに浮かび上がる銀塩写真の前で。
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恋人から掛かってくる糸電話の糸はやはりLycorisの繊維であるから彼女と話しているときは僕にlycorineが毎秒10g巡り続けていて僕は死に続ける。けれど僕はそれでも致死量0.30mg/kgのNerium
indicumに侵されたかったと1秒後にもまた思う。
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キチン質のカエルとチタン製の紫のトカゲ。16㎎のシロップ。の注がれたヴェネチアングラス、の陳列された降りてゆく階段。を生き物のように這う水の温度。僕には体温も無くしかし宇宙のダークマターは即ち愛であったという報告を記した電子書簡。
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ゴシップ誌の切り抜きにこそ雄弁に語られる政治と戦争の現実、と夢。そしてセンセーショナルな最後通告。喪服の為の広告の為に空白で在り続ける余白。民衆には言論の自由が無く、僕には更にあらゆるが無い。嘆く感傷も与えられない余命、に高らかに翻る無音。
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ブラックホールに恋をして磁力に中てられたホワイトホールの出口できみを待っている。という待ち合わせ。アインシュタイン方程式を議論するならきみと。数学的には在り得る恋愛だ。
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亜熱帯植物がやはり茂る。最深部の大ホールに展示されている巨大魚の髄骨はあらゆる悲劇によって磨かれもはや透明を逸している限りゆく透明だ。
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今思い出したけれどしなやかに屋上へと伸びるあの螺旋階段で僕がカタツムリを踏み潰した時に断末魔を挙げたのは僕だった。あれを聞いたろう、少女。割れる甲殻の破片で右眼を失い眼帯をつけている。
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ブラックコーヒーとエスプレッソドッピオに惑うならいっそ樹液をとの母の教え。舌の上で甘い。心臓の辺りで化石化して琥珀になるその中に彼女を閉じ込めてもいいな。
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円筒に孤立する魚、Betta splendens
の鱗。を指で弄んでいると思っていたら剥離したリチア雲母だった。後にも先にも色の無い指に小宇宙の展開。銀河。X線天文衛星Chandraが撮影する僕ときみと、二人の居るカフェ。午後9時を過ぎても尽きない他愛ない会話。
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雨が降る。雨が降る。雨が降る。慈雨。雨は世界のあらゆるを浮き彫りにする深く奥行きのある五線譜であろう。との彼女の持論、に静寂の中で耳をそばだてる僕と。スコアには青いインクがいいとの僕の持論、に暗夜の中で眼を瞠る彼女の眼に色の無い僕が映っているという幸福をなんと謡おう。
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飛沫。球体哲学を有する一滴、一滴の衛星Neptunusの涙。衛星に仕組まれたオルゴールはポリフォン社製だから深海に闇よりも有効に響き渡る。金属音、伝導する伝道師の声と、福音。羽根の生えた魚。
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博物館のチケット。に描かれた男。としての僕、無色透明を描き表しめた画家。のカトゥーン・タッチの表情。がカテゴライズされた印象派という領域。前衛に至らない写実。
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言語の誕生より誕生し続けたペテン師という天使の墓石のコレクション。に刻まれた名前。をアルファベット順に並べていっただけの叙事詩。其の本の装飾に使われた金糸はピストルで自殺した向日葵の繊維で紡がれている。
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シガレット。薄荷。ペパーミントグリーン、午後10時。そろそろ席を立とうか。と切り出す瞬間、僕は其処には不在だったけれど其処にはきみが居たという事実。其れだけで世界は恋愛に満ち僕には安息の紫煙が巡る。
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Bougainvillea 、Allamanda
cathartica 、その髪に飾る花は何がいい。詩の上でならかたち作れる。僕に他に何も無くとも。
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遠心力的思考と数時間の会話の上の産物としての詩篇。午前1時にまた息衝くであろう終わり無き青い詩情。という遠心力的思考で書かれた実験詩。としての是は恋愛詩。